2025.06.30
思川開発事業は、栃木県鹿沼市を流れる思川の支川南摩川に南摩ダムを建設し、洪水調節を行うとともに、流域面積の大きい(豊かな流量)思川支川の黒川、大芦川と南摩ダムを導水路で結び、水を融通しつつ効率的に水資源開発を行う事業です。本工事は、思川開発事業のうち、思川支川の黒川、大芦川と南摩ダムとを結ぶ導水路トンネル(約8.5km、3シールド)の一部区間となります。
今回KMEでは、泥水式加圧式シールド工法(マシン外径φ3,660mm、セグメント外径φ3,500mm)にて、延長2.6kmのトンネル掘削を行いました。
当トンネルは超高水圧(最大3.85MPa)が予測される岩盤層をシールド工法で掘削するため、多くの苦労はありましたが令和3年10月から掘進を開始し、令和7年4月4日に南摩工区側からの地中接合部地点まで無事到達を迎えました。
工事名:思川開発導水路工事
発注者:独立行政法人水資源機構 渡良瀬川ダム総合管理所 思川開発建設所
受注者:鹿島建設株式会社 関東支店
![]() | セグメント組立状況 |
![]() | トンネル坑口(発進立坑から望む) |
![]() | トンネル坑内(終点側より望む) |
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